☆社会学は誰でもできる
学問、というとアカデミックなものであり、
エキスパートしか扱えないものというように
思われがちです。そういう学問もありますが、
社会学はそうではありません。
☆おことわり
しかし社会学とひとことではいえなくて、
理論社会学、社会病理学、地域社会学、音楽社会学、と
いったように、〜社会学(「連字符社会学」といいますが、
おぼえなくていいです)という名を持つものがほとんどです。
哲学でも科学哲学とか分析哲学とかあったりしますが、それも
まぁ、おぼえなくていいでしょう。知っていれば充分です。
で、町田マチルダの社会学は「日常生活の社会学」に位置するの
ですが、それもまた、別の回に詳述します。
☆なぜ社会学は誰でもできるのか(1)
社会学が対象にするものは何か。平たくいってしまえば、
人々の行動です。どのような原理、考え方、関係にもとづいて
それぞれの行動を起こしており、どのように社会ができあがって
いるか。それを明らかにするものです。違う人なら違う説明を
すると思います。あくまでわたしなりの説明です。
☆なぜ社会学は誰でもできるのか(2)
社会学者に特有ですが、社会学者は、学者でありながら生活者
でもあるという二重の立場で日々を生きています。学者としての
見解と生活者としての見解が異なるという悲惨なケースにもよく
見舞われます。精神的なケアが必要ですね。それはいいとして、
逆にいうと、生活者は、生活者でありながら社会学者でもある
ことができるわけです。そこにどのような差があるか。単純です。
社会学者としての視線を導入する(できる)かどうか、です。 |